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INTERVIEW

「本拠地でどっぷりカープにはまりたい」移住が叶えるオリジナルな人生!ブレない芯があれば、どんなハードルも、自分らしく越えていけるんです。

板倉 真弓さん

東京都 → 広島県
2016年
1980年 東京都渋谷区生まれ 警備会社 勤務 独身

「カープが大好き」。たった一つの熱い想いが板倉さんを広島移住へと動かした。野球観戦だけでしか訪れたことのない広島へのIターン。東京で働きながら始めた情報収集、就職活動、そして家探しは、何もかも手探りだった。移住決意から1年、憧れのカープ本拠地で暮らす彼女はいま、カープ一色の移住ライフを送っている。

移住のきっかけは?なぜ東京から広島へ?

「広島東洋カープの本拠地がある広島県に住みたい」。移住を考えるようになった理由は本当にそれだけなんです。カープに興味を持ったのは高校生の時。友達の中に、球団は関係なく野球自体が好きな子がいて、神宮球場でヤクルト対広島の試合へ一緒に行ったのがきっかけです。「応援の声出しとか試合の戦法が面白いから、カープ席で観戦してみない?」と誘われ、コイのメガホンを持たされたんです(笑)。行ってみたら本当に面白くてハマりました。その頃は万年Bクラスで試合には負けてしまったのですが、負け試合でも充実感がありましたね。そこからどんどん好きになって、いつの間にかカープファンになっていました。

社会人になり、関東以外にも遠征して試合を観戦するようになりましたが、やっぱりマツダスタジアムは別格。東京と広島の往復でお金も時間もかかる中で、生活費をやりくりしながら本拠地の広島で試合を観ることが私の中で特別なことでした。人気が上がるとともにどんどんチケットが取りづらくなり、さらにその気持ちが増しました。そして2015年10月のシーズン最終戦で敗れ、クライマックスシリーズ進出を逃したとき、号泣してしまい、自分が思っていたよりもカープが好きだってことに気づいたんです。そこでふいに浮かんだのが「カープが近づいてくれないのなら、自分が近づこう」という想い。本拠地に住んでどっぷりカープにはまりたい、飽きるほど試合を見たいと思い、「よし、移住だ」と心が決まりました。

移住を決意して、まず行動したことは?

2015年10月に移住を決意して、翌年の9月末に広島に引っ越そうと決めていました。だからまずは広島の情報を集めようと思いました。決意してすぐ、移住の窓口を探すために、銀座にあるアンテナショップ「TAU」の情報コーナーへ。そこで、有楽町に「ひろしま暮らしサポートセンター」があると知り、すぐに足を運びました。最初は移住の相談をしたというよりも、仕事や家のことなど、とにかく私の話を聞いてもらいました。カープが好きで移住を考えていること、1年後に広島へ引っ越しをしたいことを。そこで相談員・平野奈都子さんから、「片道交通費支援制度を利用して、生活環境を調査したらいいですよ」というアドバイスをもらったんです。観光ではなく、生活する視点で広島を見てみたいと思いましたし、カープの試合観戦をするため夏に訪れたことはあったので、それ以外の秋や冬の広島も体感してみたかった。だから、野球のオフシーズンに制度を利用して、翌年2月、2泊3日で広島へ行きました。

実際に広島へ訪れてどう感じましたか?

東京で開催された広島県の移住フェアに参加し、瀬戸内海は素敵だなと思っていたので、最初は沿岸部や島しょ部を訪問しました。でもやっぱり、カープのことと仕事探しや通勤のことを考えると、広島市内に住むのがベストかな、と思いました。あとは「ベランダを開けたらマツダスタジアム」的な生活にも憧れていました。結果、家賃のことなど現実的に考えてスタジアムから2駅離れた地区に決めましたが、自分の移住の目的や理由に合わせ、住む場所を選ぶのは重要だと思います。
私の場合は基本的に徒歩、JR、自転車で生活できる場所で探しました。カープのナイター観戦で遅くなっても、帰れる距離なのかが一番のポイントでしたね。終電を気にして帰るのが嫌でしたし、タクシーでも無理なく帰れる距離感は重要。かといって、いつも終電を逃してタクシーなのも嫌なので、比較的遅い時間まで終電で帰れるところにしようと思いました。

仕事探しも窓口で相談?それともインターネットで?

東京のハローワークで相談したり、ネット検索で探したり、大手の求人サイトに登録したりして探しました。試合をテレビで見ている時にマツダスタジアムに広告を出している企業が気になり、「ここだったら年間指定席を持っているかも!」と思って、ホームページで求人情報を調べたりもして(笑)。なんだかんだで10社くらいは受けたと思います。東京から応募しても不審がられて全く無反応の会社もありました。実際仕事を決めたのはハローワークでしたが、地域に密着し、企画力も発揮できる事務職が見つかりました。

住んでみて感じたことや変化はありますか?

もちろん、今まで非日常だったマツダスタジアムでのカープ観戦が、いつでも観られるようになったという喜びは大きいです。「試合がない日もグッズを買うためだけにマツダスタジアムへ」とか「今日は赤いローソンに寄ろう」とか、カープ関連の場所へ気軽に行けるのもうれしい!
東京は何でも揃っていてすごく便利ですが、でもやっぱり人が多いなと。20代の頃、北海道にも住んだことがありますが、車ありきで移動が不便な面も。そう考えると広島は、車の量も人の数も適度な自然も、すべてがちょうどいい。広島市内中心部にいても、ちょっと背の高いビルに登れば山が見えて、近くに海もあって。あと街中に川が流れているので、自然を身近に感じることが多いのもいいですよね。

また、広島は公共交通機関や乗換検索が充実しており、最近は公共交通機関でどこまでいけるかを楽しんでいます。三段峡とか三次ワイナリーなど県北エリアや山口県にある由宇球場へ行きました。どんなに不便でもタクシーは使わないと決めて、電車やバスを乗り継いで、気持ちを高めながら出掛けるんです。よくバスの待ち時間に周辺を散策するんですが、そこで新しい発見があったりして。東京にいる頃よりも、よりアクティブになった気がします。

広島のどんなことに魅力を感じますか?

地産地消にも興味があり、広島産のものをよく食べるようになりました。広島といえば海のイメージが強かったんですが、実際に住んでみると、山のものや農作物がすごく多い。特に果物の豊富さに驚きました。東京ではなかなか見かけることがなかったイチジクが、普通にスーパーに並んでいたのにはびっくり。広島や中国地方で作られた野菜や果物を選ぶと、おのずと旬のものを楽しめるので、四季を感じられるのも魅力ですね。
あとは、広島ならではの米文化も新発見でした。うどんと一緒におにぎりを食べたり、おにぎり屋さんが色んなところにあったり。おはぎや角寿司もお店でよく見かけるのも東京ではありえなかったこと。広島県でこんなにたくさんの銘柄のお米が作られていることもこちらに来てから初めて知りましたし、今では広島県産をわざわざ選んで買うようになりました。もともとおにぎりが大好きだったけど、より一層食べるようになりました!

今後移住をされたい方へのアドバイスを!

私は移住自体がハードルの高いものだと全く思っていなくて、いつも「何とかなる」って思っています。隣町に引っ越したり、仕事を転職したりする感覚ですね。一番大切なのは目的を明確にすること。そして、不安とか曖昧な部分は、自分が納得するまでとことん調べ、実際に現地へ足を運んで確認をする。私の場合は、「ひろしま暮らしサポートセンター」や広島出身の関東カープファンの方に相談したのが大きかったですね。その土地を知っている人から聞く情報って、インターネットには載っていないことも多いんです。

広島の人はフレンドリーな人が多い印象。飲みに行くと知り合いじゃなくても気軽に話しかけてくれるのがうれしいです。あと広島独特だなと思うのが、カープの話題で人と人が繋がっていること。朝会社に行くと「昨日試合観た?」とカープの話から始まるんですよ。熱狂的なカープファンじゃなくても、選手の名前や応援歌を知っていて、試合観戦も隣の人と一緒になって応援することがよくあるし、一体感がすごい。もしカープが好きで移住を考えている人がいれば、思い切って一回挑戦してみてほしいですね。生活の全てがカープ一色になるのは、想像以上に面白いですよ!

平日

5:30 起床
お弁当作り、朝の体操をする
7:30 出社
8:30 始業
17:30 終業
カープの試合があるときはテレビもしくはマツダ スタジアムで観戦!試合のない日は映画を観たりしながら過ごす。
23:00 スポーツニュースでカープ情報をチェック
23:30 就寝

休日

6:30 起床、部屋の掃除
10:00 スーパーやドラックストアでお買い物
午前中に家事全般を済ませる
12:00 カープの試合がある日は試合開始1時間前までにはマツダスタジアムへ
試合のない日はショッピングや美術館巡りを楽しむ
19:00 帰宅
23:00 スポーツニュースでカープ情報をチェック
23:30 就寝
板倉 真弓さん

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