HIROBIRO.ひろしま移住ストーリー2021 〜先輩移住者からのメッセージ募集〜 HIROBIRO.ひろしま移住ストーリー2021 〜先輩移住者からのメッセージ募集〜

受賞作品の紹介

ペンネーム
カワバタ さん
最優秀賞
ペンネーム
カワバタ さん

意味や理由よりも大事なもの

2021年夏に東京から広島に移住したCGデザイナーのカワバタです。以前は東京やカナダのゲーム会社で3Dキャラクターを作るお仕事をしていました。出身は大阪でその後仕事で横浜、東京と主に都市部を転々とし、数年前にカナダのトロントにも2年ほど住んでいました。

  • 30代前半
  •                  
  • 東京都から移住
  • フリーランス

審査員コメント

高橋 公(たかはし ひろし)

高橋 公 さん

コロナ禍を期に、リモートワークという新しいワークスタイルが始まり、時間ができて「人生において何が重要か」が明確になったカワバタさん。それは、家族との時間であり、快適な住環境であり、リフレッシュできる環境が近くにあることだ、と気づいたとのことです。これを実現するために、直感を信じて広島へ移住したCGデザイナー。移住を「何かを実現するための手段」ではなく、「この街の人当たりが好き」のような、感覚的な基準で移住先を探すことがモチベーションを高めると話しています。さらに、土地が人格形成に与える影響も大きいとも言っておられ、こうしたことから、広島を選ばれたようです。広島移住の人気が納得できる一文でした。

ペンネーム
KHM さん
優秀賞
ペンネーム
KHM さん

~アラフィフ夫婦の広島移住決断までの道のりと現在~

ちょっとだけ長くなりますが、アラフィフで子供がまだ小さい(転居時、長女9歳、同、長男4歳)私たち夫婦が移住するまでの経緯を書いてみました。 おそらく移住を考えている方も、そこに至るまでに様々な葛藤があるのではないかと思います。

  • 40代後半
  • 神奈川県から移住
  • 会社員

審査員コメント

小西 威史(こにしvたけし)

小西 威史 さん

夫49歳、妻46歳、子ども2人の家族の移住。夫は「(履歴書に書ける)資格なし、車の免許なし」。普通に考えればハードルは高いはず。でも、KHMさんは自分に合った資格を取り、免許も取得し、仕事や住まいを見つけます。それが可能なのは、経済規模も自然も、そして人間関係もちょうどいい具合にミックスする広島だからこそでしょう。夫妻揃って趣味のものづくりやサイクリングも楽しむ姿に、勇気づけられる方も多いはずです。

特別賞
ペンネーム
ころころ さん

内気な自分の移住のはなし

東京から家族で安芸郡坂町へ引っ越してきた。友人や親戚、不動産屋さんからも「広島県にご家族がいらっしゃるんですか?」と聞かれたけれど、わたし自身なんの縁もなく、夫が広島のお好み焼きが好きで、その上 大の釣好きであるのが理由でここまでやってきた。

  • 40代前半
  • 東京都から移住
  • パート・アルバイト

審査員コメント

高橋 公(たかはし ひろし)

高橋 公 さん

縁もゆかりもない広島の坂町に家族で移住した3人家族。夫が広島のお好み焼きと釣りが好きで、その思いを優先して広島へ移住しました。喜んだのは夫だけではなく、人見知りの妻も、気さくな坂町の人々に支えられ、移住に対する不安は、田舎暮しに対する偏見によるものだったと、気がついたようです。何よりも2歳の息子の目がパソコンから自然や環境などに向き始め、忙しくなったことに喜びを感じられています。家族3人の生活スタイルの変化を通して、移住先として人気の広島の一面を実感させられました。

特別賞
ペンネーム
ほんまともみ さん

よう来ちゃった。

我が家はシングルファミリーである。無謀にも、シングルファミリーのIターンをやってのけた。実家がある新潟から離れての、Iターンである。たまたま仕事で1~2か月に1度出張で広島県に来ていたというだけで、直感で流れ着いたのが尾道。

  • 50代以上
  • 新潟県から移住
  • 経営者・役員

審査員コメント

市川 梅(いちかわ うめ)

市川 梅 さん

どこの土地の方でも包み込んで受け入れてくれる尾道の街についてほんまともみさんの移住体験を通して疑似体験したような作品で、心がポッと暖かくなりました。タイトルにもある「よう来ちゃった。」という言葉が広がっている尾道の日常が浮かんでわたしもまたそろそろ尾道に行かにゃいけんわ〜

特別賞
ペンネーム
Snoopy さん

広島、ええところじゃけぇ、好きなんよ!

広島のことが大好きなベトナム国籍Snoopyと申します。中学生時代、歴史の授業で、原爆のことを勉強していました。その時、広島はどんな町なのか、いつか行ってみたいなと思いました。十数年経って、今広島に住んでいるとは本当に思いませんでした。

  • 30代前半
  • 静岡県から移住
  • 会社員(正社員)

審査員コメント

小西 威史(こにし たけし)

小西 威史 さん

ベトナム人のSnoopyさん。西日本豪雨後のボランティア活動で高齢の被災者夫妻と心が通い合ったことや、親身に接してくれたアルバイト先のコンビニ店長やオーナー、行きつけとなったお好み焼き屋さんとの思い出が丁寧に綴られ、広島の人々のやさしさが伝わってきました。その出会いは「広島が好き」の心を持ち、Snoopyさんから飛び込んだからこそ生まれたもの。飛び込めば、あたたかく迎えてくれる。そんな広島が見えてきました。

特別賞
ペンネーム
カリもっち さん

勢いで来たはいいけれど

2015年、12月。私は18歳から約6年半過ごした東京を離れて広島市内に越してきた。特に何か目的があって来たわけではない。『もう嫌だ。ここでこれからもこのままでいるのは嫌だ』そう東京でひとり思った。それが、ここへきた理由だった。

  • 30代前半
  • 東京都から移住
  • 会社員(契約・派遣社員)

審査員コメント

前田 多美(まえだ たみ)

前田 多美 さん

創作・表現をする身として、唯一無二の自分の表現手段を失う恐怖や、失くしたときの所在のなさなど、共感しました。それでも「広島の街がいい」と思えて暮らせること、そして、かつて目指したものとは違っても、大切にしてきた「描くこと」によって見出せた一歩は、カリもっちさんにとって広島だからできたことだと思います。普遍的ではないですが、移住による心の動きは、同じ土地で暮らす広島の方々にとってもきっと宝物です。

審査員紹介

高橋 公(たかはし ひろし)

高橋 公
(たかはし ひろし)

福島県出身。東京・大阪を除く45道府県、全国約850地域と連携し、都市と地域の橋渡しをすることによって地方の再生、地域活性化を行う、認定NPO法人ふるさと回帰支援センターの理事長。平成14年に法人化して以来、移住検討者のサポートなどを通じて地方創生に取り組み、加盟団体・相談者ともに増加している。令和2年の同センターへの相談件数は年間約3万8千件にも上った。

前田 多美(まえだ たみ)

前田 多美
(まえだ たみ)

大阪府出身。東京で子どもの頃からの夢だった女優活動を開始。オール広島ロケの映画撮影で広島を訪れたことをきっかけに、地域や人に魅了され、広島への移住を検討。検討中は女優の夢を諦めることを考えていたが、ひろしま暮らしサポートセンター相談員に「諦めない道を探しましょう」という声に後押しされた。移住後は会社員として働きながら女優活動を行うだけでなく、自主制作映画の監督・脚本を行うなど、広島の地で夢を広げている。

市川 梅(いちかわ うめ)

市川 梅
(いちかわ うめ)

広島のウェブ制作会社 株式会社フムフムのペコマガ&広好き編集長。広島市出身東京都在住。広島と東京の二拠点で記事の企画・取材・執筆をする傍らリアルイベントの企画運営やウェブディレクションなども行っている。編集長としてはもちろん、牡蠣食う研研究員、雑誌読者モデルなどとしても広島の情報発信を行っている。

小西 威史(こにし・たけし)

小西 威史
(こにし たけし)

パカノラ編集処代表。元ソトコト副編集長。兵庫県出身。
神戸新聞社記者、ケニアへの移住を経て、2020年まで18年間、ソトコト編集部在籍。広島県をはじめ、地方取材を重ねた。現在はフリーランスの編集者として、各地の地域づくりなどを取材。広島県の移住促進冊子「ひろびろひろしま」の編集も手がけた。