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INTERVIEW

家族との生活も 夫婦の夢の実現も。 ベストバランスの生活の中で 本当に大事なものは何か 私なりの答えに辿り着く。

堀江 美由紀さん

東京都 → 広島県
1999年
東京都生まれ 保育園の育児補助 ベビーシッター 家族3人(夫・息子)

東京生まれ,育ちは埼玉。まだまだ自然環境が住宅街に残る中で,草花の細工や虫捕りなどの外遊びも楽しみながら育つ。社会人となって,東京の建築会社に勤め,まさに企業の第一線で働いていた堀江美由紀さん。東京で夫に出会い,結婚し,子どもが生まれ,産休・育休を経て,働きながら子育てをする中,子育て支援事業で起業したいという夫の目標,自身の子育て方針を実現するため,2011年に広島への移住を決意。夫婦で,広島市中心部にほど近い住宅街で保育園を立ち上げるとともに,ベビーシッターサービス事業を展開している。

移住を後押ししたのは,何ですか?

私自身は、建築会社へ7年半勤めた後,保育園を経営する別の会社に転職しました。その後,子どもが生まれ,子育て環境について一層 考えることが多くなり,夫は当時勤めていた会社で事業開発の部署へ所属し、子育て支援への企画をあげておりました。そして、東日本大震災に遭遇しました。子育てのことでは,もともと私は 自然の中でしっかり遊ぶことがとても重要ではないかと考えていました。震災により漠然とした不安が大きくなり,自分の人生,先々はどうなるか分からないという意識も強まりました。本当に大切なものは何かを考えたとき,一見安定した東京での生活よりも,自分が納得できる子育てをすること,そして起業の夢を夫婦で 実現するのは 今しかないと思い,家族で新たな一歩を踏み出す決心をしました。
夫の故郷がある広島県,そのなかでも県庁所在地である広島市は,人口が100万人以上ある政令指定都市で市場規模も期待でき,起業に適していると判断したこと,都市の利便性を享受しながら自然の多い環境で心豊かに子育てをしたいという私の願いを全て叶えられるのが広島でした。

広島での子育てはどうですか?

あらゆる面で,東京での子育てと広島での子育てはまったく異なります。広島市中心部から車で10分程度のところに住んでいますが,東京と比べて,ちょっと歩いただけでも川やちょっとした森など,自然に触れられる機会が多いことも嬉しいです。
東京時代は,子どもを近所の児童館等,室内で遊ばせることが多かったです。遠出には準備がいるしエネルギーが必要なので,自然と触れる回数が減ってしまい,近所の公園でしかなかった。広島では,おもちゃも既製品を与えるのではなく,道端の草木を使って,ネックレスやお人形,楽器,小さなお家など・・・。立地は中心部にほど近く住宅としても人気のエリアなのですが,日常身近なところに自然があり,車で数十分走らせば,本格的な海や山に行けます。自然に触れていると「大事にする」「感謝する」気持ちが芽生えますよね。幼少期にしっかり遊べた子どもは,大人になってからの幸福度が高く,仕事にものめり込めるという学説がありますが,私たち夫婦の教育方針においても,その点を1番に考えており,自身の子育てや仕事の保育で心掛けています。
広島の子育て環境,行政面のサポートについては,本当によくやっていただいていると思います。ただ,東京に住んでいたときにあったような,例えばベビーシッターサービスの利用支援とか,公園が子どものことを考えられた設計になっていることとか,もう少しきめ細やかなサービスがあればうれしいと思います。もちろん,それぞれの自治体の事情もあるわけですし,重視するポイントは人それぞれですが,私も事業者の立場でできることを考えていきたいと思います。

移住と同時に起業・・不安はありましたか?

確かに,移住だけでなく,同時に「起業」というのは大きなチャレンジでした。。しかし,私の場合は,新たな挑戦に対して楽しみを見出せる性分でしたから無理なく乗り越えられました。もちろん,車で1時間も走らせれば,夫の実家もあるという安心感もありました。
夫は,広島について,世界的に抜群の知名度なので,広島でビジネスをしているということはどこの国の方にも説明しやすいし,市場としてみても百万都市というちょうどよい規模。新しいことにチャレンジしやすいし,反応もすぐにわかる,と申しております。
私は,図書館でのマーケティングサポートのシステムをよく使いますし,夫は,ビジネスクラブや経営者の会合によく出ております。

優先順位は変わりましたか?

新しい環境に行くなら,誰しもそれまで大事にしていたものを見つめ直すことになります。東京は,買い物でも学校でも選択肢が多く選ぶ楽しさがあります。広島で,おしゃれな買い物ができないわけではありませんが,生活の楽しみがシフトチェンジしていきました。広島は選択肢では東京に適いませんが,自分が価値を置くものを突き詰めていくことの楽しさを教えてくれます。特にオフの遊び方が変わりました。心豊かな暮らしという意味では,東京よりも広島の方が環境が整っているのではないかと思います。


オフは,どのような過ごし方をされてますか?


ほとんど外遊びに出かけます。高原でBBQをした後ダンボールで坂を滑ったり,川や海辺で遊んだり。もちろん,東京でも都心に大きな公園や自然はありましたが,何かが違います。


保育園事業の運営については順調ですか?


はい。募集人数はすぐに埋まり,今はお待ちいただいている状況です。園を去っていく方も少ないので,教育方針に賛同いただけているものと思っています。
待機児童の多さは問題ですが,これは子どもの数が多いことの裏返しであり,今後の地域の発展に繋がるものと捉えています。他の業種にも派生し,さまざまな分野で起業しやすい土壌が整えられていくのではないでしょうか。

移住を検討中の方へメッセージをお願いします。

移住することで,何かを捨てなきゃいけないと思うと変えることへの不安は大きくなります。
物事の優先順位や何に魅力を感じるかは,移住してから築き上げることが十分可能です。私も何かを諦めることへのマイナス意識は,全くありませんでした。広島人は地元愛が強く,輪の中に入っていくことに多少ハードルがあるかもしれないですが,入ってしまえば大丈夫。何でも楽しんでやっていける人にはすごく合うと思います。
最後に,保育事業を運営している私たち夫婦が是非知っていただきたいと思っているのが,子どもの教育環境です。自然環境が豊富な中,都市に住むメリットも得られる広島では,子どもに,生きる力を育む教育を子どもに与えることができます。天気の日も多いので日々のストレスも少なく,子どもも大人も健康的に過ごせる幸せを感じることができると思いますよ。

堀江さんの一日の時間の使い方(平日)

6:00 起床 朝食 弁当づくりなど
7:00 仕事
訪問先など
8:00 訪問保育
14:00 訪問先 退室
14:30 昼食
15:00 買い物
夕食の買い物や勤め先の備品等
16:00 帰宅 夫の夕食用弁当づくり
17:00 保育園業務
18:00 息子と降園 夕食など
21:30 家事
22:30 勉強 メールチェックやブログなど
25:00 就寝

堀江さんの一日の時間の使い方(休日)

7:00 起床
8:30 朝食
9:00 家事
10:30 近所の公園にお出かけ
13:00 公園でBBQランチ
16:00 公園から帰宅・お買いもの
17:00 夕食準備や家事
19:00 夕食
21:30 勉強 メールチェックやブログなど
24:00 就寝
堀江 美由紀さん

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