その時、多くの人がそうだったように私も「自分はこのままでいいのか」と、これからの自分の生き方、働き方を考え直したんです。ただ流れのままに働いてきたことに対して自分自身に疑問がありました。「自分のやりたいこと、すべきことは何なのか」と。
震災後、テレビや雑誌などのいろんな広告、表現、発信されるものが私の目に留り、自分だったらもっとうまく「伝える」ということができるんじゃないかと漠然と思ったんです。何の経験も実績もないのに本当におこがましいんですが(笑)。震災を機に「伝える」ことを仕事にしたいと強く思いました。
広告代理店の営業職として感じるのは、広島の人は「広島のために」という感覚が根っこにあること。その温かい感覚は広島ならでは。仕事の手応えもダイレクトで力強いです。
大学進学を機に広島県福山市から上京。東京でアパレル会社、広告代理店勤務を経て、広島市内の企業へ転職。現在は広告代理店の営業職として活躍中。東京に居ながらにして広島の企業情報を収集、就活。そして広島で働くことで見えてきた、広島の仕事と暮らしとは。