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INTERVIEW

念願の南インド料理店をオープン。広島の都心で勝負したかった。

矢田 一樹さん

東京→広島
2019年
南印度カレー食堂 カレーの木 店主

私は山口県下関市出身で、高校卒業後、東京の大学に進み、卒業後は介護職に就いていました。30歳くらいの時に一度退職。次の仕事に就くまで少し時間があったので、学生時代から憧れていた世界一周旅行に出たんです。アジアから出発し、インド、ヨーロッパ、南米、中米、そして北米を1年弱かけて旅をしました。そのなかで3週間ほど滞在したインドが最も印象的で、なかでも南インドのゆったりとした町の雰囲気と料理に魅せられたんです。帰国後、再び介護職に就き、妻と知り合い結婚。二女を儲け、東京都中野区に住んでいました。その頃から妻が田舎でのんびり育児をしたいと言っていて、それなら私も田舎で南インド料理のお店ができればいいなと思い始めました。私の実家は山口県光市のお寺なのですが、長男ということもあり、いつかはお寺を継ぐ予定ですし、それまでにも何かと手伝わなければいけないので、当初は山口県への移住を考えていました。ただ、商売をするなら人口の多い広島市の方がいい。そう考えて、思い描いていた田舎暮らしとは少し違ってきましたが、広島市で南インド料理のお店を出すことにしたんです。

なぜ南インド料理店を始めようと思いましたか。

世界一周旅行をした時、もちろん世界各国でその地域の料理を食べたのですが、南インドのカレーは思っていたよりクセがなく、おいしくて食べやすかったんです。この地方は野菜や豆が豊富に育つ地域なので、使う素材はみな胃に優しくてもたれない。栄養価も高いんです。そしてスパイスの旨味がクセになり、私ははまってしまい、次の日も、また次の日も食べたいと思えたんです。東京に帰ってきた時、ちょうど南インド料理が流行っていて、あちらこちらの店に食べに行ったんですが、やはりおいしい!たまたま近所に専門店があり南インド料理を1年間習うことができたんです。そこでお店を出すための自信を持つことができました。このおいしさを多くの人に知ってほしいと思うようになったんです。

店や住まいの物件探しはどのように決めましたか?

ずっと会社員でしたから、まず東京の丸の内にあるTOKYO創業ステーションに定期的に通い、事業を始めるための勉強をスタート。経営、融資、税金など、コンサルタントのアドバイスを受けました。そしてひろしま創業サポートセンターを紹介してもらい、広島へ下見に。県庁や市役所、不動産会社なども回り、広島市内ではどのエリアが商売に向いているのか、どこが住みやすいのか、保育所の情報などを一から調べました。
店舗物件はインターネットで探していたんですが、ある不動産屋さんが「まだネットには上げていないんですが……」と教えてくれたのがこの店です。広さ、家賃、場所が希望通りで、ほぼ即決でした。
住まいは、店から自転車を使って10分ほどで通える中区に、良い賃貸マンションが見つかりました。広島県庁に相談に行った際、土地勘のない私に、地理や3歳と1歳の娘達の保育所情報、移住者が受けられる制度などを詳しく教えてくださりとても助かりました。広島に下見に行く際、片道交通費を出していただける制度も非常に助かりました。広島には合計3回ほど通い、2019年1月に引越しをしました。

どんなお店、どんな料理ですか?

店は繁華街でオフィスも多い並木通りのそばのビルの2階で、2019年4月にオープンしました。開店直前に南インドに再び出向き、食器やインテリア、スパイスなどを買い揃えました。壁の緑色は妻のアイデア。従業員は雇わず、私が厨房、妻がホールサービス担当と2人で切り盛りしています。おかげさまでメディアに取り上げていただく機会もあり、お客様は多く来てくださっています。当初はカレー好きの男性が来られるかなと予測していたんですが、ヘルシー料理ということで女性客も多く来てくださっています。
ランチでは1種カレー、数種の味を楽しめるベジミールス、インドのおもてなし料理であるチキンビリヤニなどが人気です。酸味、辛みがありながら、野菜や豆のやさしさを感じることができる本場に近い味わいだと思います。

広島の印象は?

まず人が優しいですね。まだ広島の地理がわからない頃、住んでいる場所から並木通りまでのバスの乗り方がわからず、バスの運転手さんに聞いたんです。すると運転手さんが2、3分かけて丁寧に教えてくださり、バスの乗客の方々もその間ずっと待っていてくださった。東京ではこんなに親切ではないから、ありがたかったです。お待たせしてしまって私の方がハラハラしたほどでした(笑)。近所のコンビニに行っても、子どもたちに優しくしてくださいますしね。
市内は道が広く、どこにいても川や山を目にすることができ、田舎と都会が程よく混ざった感じが心地よく、過ごしやすいです。自転車を走らせればほとんどの用事が済むような、都心のサイズ感もちょうどいいです。
妻や子ども達も同様のようで、子ども達も保育園ですぐに友達もできました。家族で気軽に遊びにいける場所もたくさんあり、今のところ仕事も暮らしも何も問題ないです。「東京に戻りたいとは全く思わないね」と妻と話しています。

移住者へのアドバイスを

妻は埼玉県出身、私は山口県出身でふたりとも広島は未開の地。知らない土地で店を出し、暮らすことはチャレンジでした。でもおいしいものをきちんと提供していれば、広島の人にもっと南インド料理を知ってもらえると信じています。準備中、県庁、市役所など公的機関を頼ればいろんな方面に繋がりができましたし、支援もたくさん受けました。広島は小さな子どもを連れた私たちにとって暮らしやすくていい町だと思います。

平日

6:00 起床
7:30 店に出勤・仕込み開始
11:30 ランチ営業スタート
15:00 ランチ営業終わり・食事・休憩
17:00 夜の営業用仕込み開始
18:00 夜の営業スタート
21:00 閉店・片付け
22:30 帰宅
24:00 就寝

休日

8:00 起床
10:00 公園や外出先で子どもと遊ぶ
12:00 昼食
家族で買い物など
18:00 夕食・団欒・入浴など
23:00 就寝
矢田 一樹さん

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