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INTERVIEW

就農し、安芸津に暮らして9年目。 地域に馴染み、豊かな収穫が家族の誇りに。

甲斐 直樹さん

千葉県→広島県東広島市
2011年
農業

大学時代はエンジニアを目指していた甲斐さん。アルバイトで経験した農業の魅力にはまり、全国各地の農地で経験を積む。2011年、安芸津町のジャガイモ農家の求人を見つけ、瀬戸内海の景色や安芸津の人々に魅せられて移住を決意した。

農業をめざされたきっかけは?

大学時代、エンジニアを目指していましたが、「何か違う」と感じて休学。その時友人に農業のアルバイトを紹介してもらいました。
体を動かして仕事をすること、手をかければ作物から応えが返ってくることが楽しくて、やがて農業をめざすことに。沖縄、新潟、茨城など全国の農家を回って話を聞いたり、経験を積んだりしました。

2011年、インターネットで安芸津のジャガイモ農場の求人を見つけ、初めてここに来ました。ジャガイモ畑の向こうの瀬戸内海がキラキラしていていいところだなぁと感激。ジャガイモ農家のお手伝いをしながら安芸津の就農についてJAに相談しました。

やがてハウス付きの畑を持つ安芸津の農家の方が後継者を探していると聞いて、紹介してもらい、現在のレモンの木を持つ果樹園とジャガイモ畑の1haを借りることになり正式に就農することにしました。それが2013年のことです。地主の方はもう高齢で農業を辞めることを考えていたので「畑を使ってくれるなら」ととても喜んでくださいました。

この畑では何を栽培していますか?

柑橘とジャガイモの2本柱でやっています。
安芸津は畑が南側の傾斜に広がり、温暖なお陰で柑橘栽培にも最適。県の果樹農業振興対策センターの研修を受けて勉強をしました。
地主さんから受け継いだレモンの木は140本だったのですが、現在は400本に増やしました。レモンは加温ハウス、無加温ハウス、露地と栽培方法を3種に分けることで一年中出荷できる工夫をしています。それに果樹の試験場で生まれた新しい品種のデコポン「安芸の輝き」、広島県では希少な「青島みかん」などを栽培しています。

デコポン「安芸の輝き」は、甘くておいしいので個人的にも大好きなんです。「青島みかん」は他の地域ではあまり多く栽培されていないのに、安芸津の風土に合っているようで安芸津の特産品の一つです。2年に一度だけ収穫する「隔年交互結実栽培」で1本の木にたくさん実ります。大玉で甘味がありますね。
ジャガイモは安芸津の赤い土によってできる通称「マル赤」。安芸津の特産で周りにもマル赤農家は多いです。

農業の楽しさと大変さは?

甘くおいしい柑橘やジャガイモができたときは嬉しいですね。地域の方、家族、スタッフの協力のおかげで少しずつ収穫が安定し、自信がついてきました。
農業は暑い、寒いというのは当たり前。例え「休日」があっても毎日畑に出て様子を見に行きます。最初の頃はレモンの剪定を間違えたり、イノシシに荒らされたりと思った通りにいかないことも多かったのですが、地域の方やJA、家族に支えられて、なんとかやってこられました。

現在は妻と雇用しているスタッフの3人体制。毎朝朝礼をして、その日の作業内容や進行を確認して作業にかかることは、一般の会社と同じかもしれませんね。
現在7年目。最初の3年くらいは設備投資もあり、栽培することに無我夢中でしたが5年目あたりからようやく軌道に乗り始め、収入も安定してきました。

地域の方との関係性はうまくいっていますか?

正直に言いますと、他の地域の農場で「千葉から来ました」と言うと、「農業は甘くないぞ」「本気なのか」と厳しいことを言われました。もちろんそうおっしゃるのも無理はないと思います。でもここ安芸津ではそういったことは全くなかったんですよ。JAの協力や紹介があったおかげか、みなさんにすんなり受け入れていただけました。

当初から地元の消防団、町内会といった行事に参加して、なるべく顔を覚えてもらうようにしていましたし、お借りしている大切な畑を守っていく姿勢は、地域の方にしっかり見ていただけていると思います。おかげさまでご近所の方の飲み会に誘ってもらったり、子どもたちを見て「大きゅうなったね」と声をかけてくださったりと、私たち家族を見守ってくださっています。本当にありがたいですね。

安芸津で就農を始めてから結婚されたんですね。

(舞さん)
彼の就農1年目の時、私が農業ボランティアに参加したのが知り合ったきっかけでした。竹原市出身の私も、都会より田舎、オフィスワークよりも農業の方が好きだったので、ボランティアに参加したんです。その時、彼と意気投合して結婚。今は子どもたちを保育園に預けて、8時から16時30分まで、毎日一緒に畑に出て働いています。

子どもたちも遊び半分ではありますが、農作業を手伝ってくれます。自然の中で育児がしたかったので、今の環境にとても満足しています。

安芸津町はどんなところがいいですか?

瀬戸内海の景色がいいですね。そして海の幸、山の幸といった食べ物がおいしいですし、おまけに安芸津は酒どころ(笑)。気候が温暖なところも気に入っています。これからここで農業をしていきたいと思っている人がいれば、私も歓迎したいですし、一緒に農業ができる仲間を増やしたいですね。そして農業で地域に貢献をしていきたいです。

平日

6:30 起床(夏は5:00)
7:30 畑を巡回
8:00 朝礼で作業確認
作業
12:00 昼食
13:00 作業
18:00 帰宅
19:00 夕食
団欒、勉強
21:30 就寝

休日

6:00 起床
畑を巡回
9:00 家でのんびり
13:00 家族でおでかけ
17:00 帰宅 畑へ
18:00 夕食、団欒
21:30 就寝
甲斐 直樹

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