ログイン
INTERVIEW

不安は「やることリスト」に変えて移住を実現。手に入れたのは新たなビジネスと家族のゆとり。

宮本 亮嗣さん

東京都→東広島市
2020年10月
株式会社ORIOLI代表

東京都内のコンサルティング会社で活躍していた宮本亮嗣さんは、退職後、東広島市で起業し順調なスタート。仕事と育児を両立する奥様も実家近くで暮らせる安心を手に入れました。

移住のきっかけを教えてください

私は徳島県出身、妻は広島県尾道市の出身で、東京都練馬区に住んでいました。東京では私はコンサルティング会社で、地域の特産品開発や販路開拓の支援の仕事をしていました。

妻の実家のある広島県に移住するのはどうだろうという話が、夫婦の間で上がってきたのが2017年頃。正直に言うと当時、私自身は仕事にやりがいを感じていたので、移住に積極的ではなかったんです。ところが2020年2月頃、コロナが広まった影響で、首都圏の大きなプロジェクトやイベント、海外向けのプランが全てなくなったんです。移住したいという気持ちが決定的になったのはそれがキッカケですね。

もともと、私は徳島から大阪の大学に進学し就職。25歳ころに「一旗あげるぞ」という思いで大阪から上京しました。憧れを抱いていた東京で仕事を頑張ってきたのですが、コロナ禍で全てのビジネスがストップし、オリンピックすら延期になった東京に対して、夢がなくなったというか、そのタイミングで東京に対して諦めがついた感じがあったんです。

一方で、妻は東広島市に本社を置く企業にフルタイムで働いていたんですが、私は仕事が忙しく、フルタイムで働く妻は2歳の子どもをワンオペに近い状態で育てていました。実家が徳島と広島だと父母のサポートも難しく、子どもが体調を崩した時は、とても大変だったと思います。

コロナ禍で私の仕事が無くなったことや、これからの育児を考えると妻の実家に近く、妻が働いている会社の本社がある東広島市に移住することが最良と判断。

私自身、移住に対して感情的に不安に思うタイプではなく、「どうしたら移住を実現できるか」を考え、「やることリスト」に落として考える方なので、そこから仕事や地域について調べるようになりました。そこで「ひろしま暮らしサポートセンター」に相談に行き、オンラインで移住セミナーにも参加し、情報収集をしていきました。

どうやって仕事を見つけましたか

当初は転職を考えて転職エージェントにも登録しましたが、東広島市や広島市ではなかなか思うような仕事が見つからない。そこで前職のキャリアを生かして独立しようかな、と考え始めました。そこで「ひろしま創業サポートセンター」に相談。そして、いろいろ調べると広島には興味深い企業や加工工場があり、ビシネス的にも魅力ある町だなと思えたんです。

また、広島には独自のブランドがあるのに、発信や仕事が「内」に向いているイメージがありました。だから、これまで培ってきた地域の資源を発信するスキルを、広島の企業に対しても生かせると感じました。

そこで2020年夏に、「ひろしま暮らしサポートセンター」の吉岡辰訓さんに東広島市の職員さんと繋いでもらい、県の片道交通費支援制度を利用して東広島市に下見に来ました。

商工会議所や地元の銀行などに赴き、広島市やその周辺のビシネスをリサーチしました。そこで話が盛り上がり、自分がこれまでしてきたことを伝えると、いきなり5〜6件の仕事を紹介いただいたこともあり、「少なとも1〜3年くらいはやっていけそうだ」との感触を得て、東広島市への移住を決意しました。

「ひろしま暮らしサポートセンター」では東広島市の土地勘のない私たちに、情報を教えるだけでなく、地域の人にも繋いでいただけたので助かりました。

下見をするたびに感じたのは、広島にはまだまだ地元の人が気づいていない魅力やビジネスチャンスがありそうだということです。ビジネスパートナーも拡げていけそうな感触もありましたからね。

現在は、広島のパートナー企業と一緒に、企画した製品の販路拡大支援や、瀬戸内の魅力を伝える商品の企画開発、パッケージデザインの発注から製品の仕入れ、販路の開拓まで、一人でやっています。

住まいやオフィスはどうやって見つけましたか

家は東広島市内で4〜5軒ほど下見に行ったんですが、もともと持っていた冷蔵庫が大きくて、どの家もそれが入らないサイズだとわかり困っていたところ、仕事関係の友人が「空いてるマンションがあるよ」と教えてくれたんです。そこは冷蔵庫を置くところのサイズも問題なかったので決めました。駐車場2台分がついて、家賃は東京時代の半額以下です。

オフィスにしているこの「コワーキングスペースLaplace」も東広島市の立ち飲み屋で出会った方に伝えてみたところ、「今度作るからおいで」と紹介してくれた場所。2階にオフィスを構えることができました。オフィスというより今は製品の倉庫といった感じなのですが(笑)。東広島に下見に来た時、出会った人たちに「部屋を探している」「いいオフィスないかな」と言い続けていると誰かが情報くれるものなんですね(笑)

お子さんや奥様の様子、ご自身の生活はどう変わりましたか

たまたま家の近くにできたばかりの保育園があり、3歳児の園児を募集していたんです。だから待機することなくすんなり入園できました。

妻は今、車通勤をしながら、保育園の送り迎え。時には尾道の両親のサポートを受けることができるので、気持ち的にはずいぶん楽になったようです。東京ではワンオペ育児で入会することも考えられなかったジムにも通えるようになりました。時間的にも精神的にも余裕ができたようです。

あと、東京だと子連れで外出するとベビーカーで駅のエレベーターを上がったり、電車に乗ったりするのも人が多くて行動が制限されていましたが、今は車があるので移動も楽ですし、山や海にすぐアクセスできていいですね。

私自身も普段、自転車か車で通勤しているので、満員電車に乗らなくて済むのが一番大きな変化です。今思えば、通勤にかかるあの片道40〜50分はかなりのストレスでした。

東広島市に来て家賃や生活費など生活コストはずいぶん下がりました。
僕は月のうち1週間くらい東京に行っているんですが、交通費や1週間分のホテル代、食費がかかっても、これまでの生活費と変わらないくらいなんです。

東広島市は広島空港まで車で約30分。9時発羽田行きの飛行機に乗れば午前中に東京でひと仕事できます。新幹線が停まるJR東広島駅もあるから、意外なほど東京が近いんですよ。

広島への移住を考えている人にアドバイスを

移住から2年近く東広島市に住み、仕事をしていますが、正直に言うと東京を離れたことによる違和感はまったくないですね。移住というより、単に住所を移したという感覚です。地方の企業は人材不足であることが多く、「これ」というビジネス的な武器があり、東京でバリバリ活躍してきた方は、重宝されると思いますよ。
また、地方は後継者不足の企業も多く、起業を考えているならその会社を買い取って自分でやっていくのも面白いかもしれません。

私の場合、妻の仕事と育児の点が移住を考える理由として大きかったのですが、家族の様子を見る限り、東広島市への移住はいいこと尽くしだったと思います。

仕事の日

7:00 起床
8:00 子どもを送り出社
9:00 仕事
12:00 昼食
19:00 帰宅
20:00 夕食入浴
23:00 就寝

休日

8:00 起床
9:00 ジム
12:00 昼食
13:00 家族で外出
17:00 帰宅
19:00 夕食入浴
23:00 就寝
22:30 友人や家族と電話
24:00 就寝
宮本亮嗣さん

関連インタビュー

INTERVIEW

アビアビ







LINE