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INTERVIEW

人と触れ合い、地域にとけ込みながら、 自分たちらしい生き方や幸せを実現するための移住。

長田 涼 / 長田 果穂さん

東京都→福山市鞆の浦
2022年2月
涼さん コミュニティマネージャー(フリーランス)
果穂さん コーディネーター(NPO法人 ETIC.)

観光と日常が程よく調和した鞆の浦の地に、心地よさと可能性を感じて移住した長田さん一家。想い描いていた理想の環境で子育てをしながら、地域と外を繋ぐ架け橋としてのチャレンジを始められています。

おふたりの仕事について教えてください。

涼さん)
僕は関西で生まれ育ち、大手アパレル会社勤務を経て、東京のスポーツイベント会社やIT関連会社で働いていました。2018年からはコミュニティマネジメントやコミュニティアドバイザーを主に担うコミュニティフリーランスとして活動しています。
「コミュニティを仕事にしていくこと」を目標に、会社員として働きながら、プライベートな時間を使って学びを深め、それをブログでアウトプットしていく。活動を半年間続け、応援してくれる仲間のおかげもあって独立に至りました。現在は、“働く”や“人生の転換期”をテーマにしたオンラインコミュニティの運営などを行っています。

果穂さん)
私は大阪で生まれて横浜で育ち、機械メーカーやITベンチャー企業などを経て、コミュニティマネージャーとしてフリーランスになりました。また、パン好きが高じて、会社員時代に製パンの学校へ通い、コミュニティマネージャーとして活動するかたわら、パン職人としてパン屋へ勤務。現在は、出産を機にパン職人の仕事はお休みしているのですが、NPOの職員として、リモートワークで働いています。

なぜ移住しようと思ったのですか?

涼さん)
結婚して、息子の晴(はる)が生まれたことが移住について考えるきっかけになりました。「待機児童も多く忙しない東京で、子どもを育てられるんだろうか? なるべく自然が多く、地域のつながりが残っているような場所で子育てをしたい」。子育てをしながら、そう考えるようになったんです。僕も妻もフルリモートワークで、転職する必要がないことも大きなポイントでした。

鞆の浦を移住先に選んだ理由は?

涼さん)
移住を意識し始めてから、愛媛県の今治市や大洲市、青森県の十和田市、宮崎県の日南市、広島県の尾道市など、家族3人でいろんな場所に足を運びました。でも、知り合いがいるところで、友人経由で暮らしや地域の人への繋ぎがあって、人と話すことで地域を深く知ることができる場所を巡っていきました。尾道へ行くとき、福山出身の友人が「鞆の浦もいいところだから行ってみて」と教えてくれて。夫婦とも福山や鞆の浦のことは全然知らなかったのですが、鞆の浦を訪れることにしたんです。
ただ、広島県にはまったくツテがなく、手始めに県が主催する移住イベントに参加。移住相談窓口へも訪れました。イベントや相談に行ったときも、「地域の人と繋いでほしい」という期待値が高かったですね。相談員の森上陽子さんからは、尾道で暮らす移住者の先輩を紹介していただき、結果として尾道に住むことにはなりませんでしたが、すてきな出会いにつながりました。鞆の浦で賃貸物件を見学する際には、片道交通費支援制度も活用させていただきました!

果穂さん)
どうせ行くならただ観光するだけでなく、そのまちに暮らす人と触れ合いたいと思っていました。そこで、NIPPONIA鞆 港町の支配人であり、移住の先輩でもある鳥井践さん・千晴さん夫妻を知人から紹介していただき、おふたりに鞆の浦のいろんな場所を紹介してもらいました。
鞆の浦を初めて訪れたときの印象として、観光と日常がほどよく調和しているのが良いなと感じました。ローカルな暮らしの中に、観光の新しい風が吹き込んでいるというか。いつか夫婦でお店をやりたいという夢もあるので、新しくチャレンジできる余白がありそうだというのも重要でしたね。移住者がたくさんお店を出している地域は、魅力的な一方、ライバルにもなるので、そことの関係性や期待に引っ張られすぎて、やりたい事ができなくなるかもしれないとも考えました。
鞆の浦は福山市の中心街からは少し離れていますが、交通や買い物、病院などの生活環境も整っていて、息子を安心して預けられる子ども園もある。
そして何より、散歩が楽しそうなまちだと思ったんです。鞆町内では車より徒歩や自転車で移動している人が多く、歩いているといろんな人とすれ違う。私たち夫婦は散歩とカフェが大好きで、その両方が鞆の浦にはありました。

涼さん)
鞆の浦を初めて訪れたのが2021年の11月で、引っ越したのが2022年の2月。かなりスピーディーだったのは、4月から息子を子ども園に入園させたかったから。子ども園に入園させるには、福山市内で引っ越し先の住所が決まっている必要があり、その書類申請の締め切りに合わせるため急いでいたところ、鳥井さんの紹介でちょうど良い賃貸物件に巡り合うことができました。
移住先の暮らしをイメージするとき、漠然と「海が見える家に住みたい」と思っていたんですが、今暮らしている家の窓からは瀬戸内海を思う存分眺めることができます。

東京では待機児童が多く、希望の保育園に入れることは難しいのですが、ここでは驚くほどスムーズに入園が叶いました。年度途中での入園もできる状況だったので、そこまで急ぐ必要はなかったかもねと話しています(笑)

鞆の浦での暮らしはいかがですか?

果穂さん)
歩いていたら「晴くーん!」と近所のおばちゃんたちが息子に声をかけてくれたり、ご近所さんと井戸端会議をしたり。このまちでは、当たり前のように近所付き合いがあって、どこに行っても誰かに会うんです。そして、子どもも大人も関係なく、当たり前のようにあいさつをし合う。何気ないことですが、それがすごくうれしいです。
そういえば、家を探しに鞆の浦へ来たときも、たまたま入ったお好み焼き屋のおばちゃんが「帰る前にコーヒー飲んで行き」って声をかけてくれたり、お店の常連のおじちゃんが「うちに泊まって家探せばいい」って言ってくれたな。本当に地域の人たちに恵まれています。

涼さん)
移住者や地元出身者など同世代の友人も増えて、どんどん面白くなってきました。
そして、とにかく海がきれい! ぼーっと眺めているだけでも幸せ。何もしないぜいたくというか、時間に余白が生まれているような気がします。

これからの夢や目標を教えてください。

涼さん)
僕はコーヒー、妻はパン作りが好きなので、夫婦でお店を開けたらいいですね。ふらっと集まれて、人と人との関係性を編むような場所というか、暮らしと観光の間にある場所というか。観光地だからといって非日常を提供するのではなく、日常に溶け込みながら、地域と外をつなぐ架け橋になれたらと考えています。
実はもう物件は決まっていて、元ギャラリー&カフェだった古民家を活用して、僕たち夫婦の土台となる場を作っていくつもりです。空き家など、まちにある資源を活かしたいという思いもあって。古いもの、すでにあるものを大切に活かすことが、結果として地域貢献につながればいいなと思います。

移住を考えている人へのメッセージをお願いします。

涼さん)
表面的に、そのまちにどんな店があってどんな支援策があるかはネットで調べられるのですが、リアルな暮らしはネットに落ちていません。だからこそ、「人」を起点に繋がり、話をしながら調べていくと、地域と自分の不一致がなくなっていくと思います。また、本当にその地域を知るために、できるだけひとつのまちに数日から1週間くらいは滞在してほしいです。まちと人を知るためには、半日や1日ではきっと足りないはず!

自分や家族にとって何が大切なのか、移住して何をしたいのかを明確にしておくことも必要だと思います。移住やまち自体が自分たちに幸せを与えてくれるわけではありません。自分たちの幸せは自分たちで築いていくものであり、その手段が移住なので、主体性を忘れずに暮らしと向き合えるといいですよね。

そして、こんなことを言うと元も子もないように思われるかもしれませんが、意外と大切なのが “直感”。僕たちが「暮らしと観光がほど良くつながっていていいな」「散歩が楽しそう」と感じたように、自身の直感に従ってみるのもおすすめです。

仕事の日

6:30 起床
8:30 子どもを保育園へ送る
9:00 家かカフェで仕事開始
12:00 昼食
17:30 子どものお迎え
18:30 入浴・寝かしつけ
19:30 夕食
20:00 イベントの仕事
21:30 晩酌
23:30 就寝

休みの日

6:30 起床
8:00 家族で朝ご飯@五月
9:00 家族で買い物・お出かけ
12:00 昼食
13:00 家でまったり・町を散歩
18:00 入浴・寝かしつけ
19:00 夕食
21:30 晩酌
23:00 就寝
長田 涼さん / 果穂さん

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