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HIROBIRO. 広島移住トピックス

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「広島で学んで良かったと思える

「広島で学んで良かったと思える"日本一の教育県の創造"に向けて全力で挑戦!」広島県教育委員会で働く母親、川邉さんが感じる子育て環境の魅力

 移住を考える理由の中でも、最も多く聞こえてくるのが「結婚」や「出産」だ。

 子供の将来を考えたとき、大都市よりも、自然豊かで落ち着きのある地方で伸び伸びと育ってほしい。そんな思いから、子育て環境に恵まれている地域への移住を考え始める家庭は少なくないという。
 
 広島は、そんな子育て環境を重視した地方移住検討者に人気のエリア。瀬戸内海を始めとした豊かな自然はもちろんのこと、子供たちがこれからの社会で活躍するために必要な資質・能力の育成を目指して”主体的な深い学び“を促す「学びの変革」を全国に先駆けて手掛けるなど先進的な教育実践にも注目を集めているそうだ。

 そこで、今回は、広島県教育委員会に勤めながら、3歳のお子さんを持つ川邉さんに、広島県の「教育」や「子育て」について、行政と親の2つの視点でお話を伺った。

プロフィール

広島県 教育委員会
広島県立図書館 総務課 主査 川邉亜沙美さん
広島県生まれ。大学卒業後、広島県教育委員会に入庁。現在は県教育委員会の地方機関である県立図書館に所属。

「一人一人の子供たちが主役、個性を最大限に生かす教育」~全国に先駆けて様々な教育改革を展開

ーー川邉さんは、大学卒業後から県教育委員会に勤められているんですよね。

 ええ。私は広島で生まれ、これまで“ALL広島”で育ってきました。昔から「子供に関わる仕事がしたい」と考えていたので、大学は教育学部に進学したんです。卒業後は、教員の道ではなく、広島県全体の教育に関わり子供たちの今と未来を豊かにするための仕事に携わりたいとの思いから、県教育委員会に入庁しました。

 それから、約20年間は一部の期間を除いて、教育行政の仕事に携わり、今年の4月からは県教育委員会の地方機関である県立図書館の運営に係る業務を行っています。

ーー本日、川邉さんには教育委員会と親の両視点から、広島の教育や子育てについて伺えればと思っています。まずは教育について、広島県の教育は全国から高い評価を受けているそうですね。

 おかげさまで今はそうした評価をいただけていますね。これは、広島で学び育つ子供たちのために「教育の変革」に県一丸となって本気で取り組んできた結果だと思っています。

 過去を遡ると、広島県は公教育の中立性の確保等に課題があるとして平成10年に文部省から是正指導を受けた時代もありました。それ以降、県民のみなさんに信頼される公教育の実現に向けて教育改革のための仕組みづくりと教育の中身づくりに力を入れて取り組んできました。

ーー本気で是正に向けて取り組んだこその成果ということですね。今の広島県は全国に先駆けた特色ある取組も多いと伺っています。

 そうですね。例えば、平成31年4月に瀬戸内海の真ん中に浮かぶ自然豊かな大崎上島に広島叡智学園中・高等学校を新しく開校しました。この学校は、社会の持続的な平和と発展に向けて、世界中のどこにおいても地域や世界の“よりよい未来”を創造できるリーダーを育成すること、広島県が目指す「学びの変革」の目指すべきモデルとして開校した全寮制の中高一貫校です。令和2年10月には「国際バカロレア・中等教育プログラム」の認定校に。これは西日本の公立学校では初めてです。

 広島叡智学園中・高等学校では、海外の国際バカロレア認定校での指導経験がある教員や外国籍の教員をはじめ多彩な教員がチームを組んで指導に当たるなど、グローバル化をはじめとした社会変化の中で生徒一人一人の個性を最大限に生かす学びの場を提供しています。

>>広島叡智学園中・高等学校HP(https://higa-s.jp/)
>>国際バカロレアとは(文科省:https://ibconsortium.mext.go.jp/about-ib/)

ーー公立学校でも先進的な取組をされているんですね。

 はい。全国的にみても広島県は新しい取組に積極的だと思います。

 民間企業での勤務後に起業し,横浜市立中学校長の経験を経て平成30年に着任した平川理恵教育長のリーダーシップの下、「学びの変革」を具現化するための様々な教育施策を積極的かつスピーディーに展開しています。
 
 もちろん全てが教育長からのトップダウンというわけではなく、同じく県教育委員会で働く私たちも子供たちの豊かな学びの創造に向けて熱い志をもって取り組んでいます。

 デジタル化が進み、20年後には今の仕事が半分以上なくなってしまうかもしれない。そんな新たな時代を生き抜く今の子供たちには、学力スコアでは測ることができない「人間性」や「個」を活かして育ってもらいたい。そのためにも、“集団”から”個“の時代へ、一人一人の子供たちのWell-Beingを叶えるための学びの実現を最大限バックアップしていきたいという思想があるんですよ。

子供たちの「主体的に学ぶ力」や「人間性」を育てる広島独自の教育

ーーなんだか心が温かくなりますね。単なる“勉強”だけでなく、生きる力の核となる「主体的に学ぶ力」や「人間性の育成」についても取組を進められているということでしょうか。

 そうですね。広島県では、小学校以降の教育につながる乳幼児期の教育・保育の段階から力を入れています。

 乳幼児期は、生涯にわたる人格形成の基盤を培うとともに、その後の学校教育における生活や学びの基盤を担うとても大切な時期です。そのため、平成30年に県庁内に「乳幼児教育支援センター」を設置し、ここを拠点に、県内の幼稚園・保育所・認定こども園などに各種研修や乳幼児期の教育・保育について経験豊かで専門的な知識を有する幼児教育アドバイザーの訪問などを実施しています。また、保護者の子育てに対する自信や安心感の醸成に向けた家庭教育支援にも取り組んでいます。

 就学後の教育では、これからの時代は、多様な価値観の人々と協働して課題解決したり、新たな価値を生み出したりできるようなクリエイティブな力がますます重要になるため、子供たち一人一人の能力や適性、興味・関心に応じて、 “個別最適化された学び(個々の子供たちに合った学び)”を通してこれからの社会で活躍するために必要な資質・能力が着実に身につくよう、例えば、年齢別ではなく異年齢のクラス編成による協働的な学びや理解度や進度に合わせて個別に最適化した学習内容を提供するためのカリキュラム編成についての研究を進めるなど、「多様性」や「教育のチョイス」などをキーワードに「学びの変革」に取り組んでいます。

 また、不登校をはじめとする学校での学習になじめない子供たちに対して、体験を通して学んだことと既有の知識や技能とを結び付ける「学びの場」を提供することで、知的好奇心を喚起して、学び続ける力の育成を目指す「東大ROCKET in 広島」という教育プロジェクトも実施しています。

 全ての教育施策に共通しているのが「あらゆる子供たちの“個”を尊重し“主体的な学び”を全力で支援する」という思想なのです。

ーー素晴らしいですね。やはりそういった学習環境があると、子供たちの育ちも変わってくるのでしょうか。

 子供たちが自分の思いや考えを教室内で発言・主張でき、仮に友達が違う価値観や考えを持っていたとしても、それを尊重した上で、一緒に最善策を話し合える。このような対話を通した主体的で深い学びが小学校段階から実現できることは極めて重要だと思っています。自分が受けていた教育とは圧倒的に違うという実感はありますね。

 まだ試行錯誤を重ねている段階ではありますが、こういった取組が進められていることは、子供を持つ親の立場から見ても、広島の教育環境は魅力的だなと感じています。

 このような教育を受けた子供たちにどのような未来が待っているのか、まだ想像がつかない部分が多いですが、自分をしっかりと持ちつつ多様な価値観の人々と協働しながら新たな価値を創造できる人材が増えていくのではないかと思います。

子供との限られた日常を”豊かさ”の溢れる広島で

ーー今の子供たちがそんな大人に育っていくとしたら素敵ですよね。川邉さんは3歳のお子さまもいらっしゃるとのことですが、子育ての面では広島の環境はいかがですか?

 私はこれまでずっと広島で暮らしているので、ひいき目が入ってしまうとは思うのですが、子供を産んでから、広島の街の豊かさに改めて気付くことができたんですよ。

 子供を産む前は、自分の思うままに生きていて、広島にはない刺激がほしいと長い休みが取れる度に、東京や大阪などの他都市に遊びに行っていたりしました。当時は新しい世界にときめいて、新しいものを知っている自分に嬉しくなったりしていましたね。

 でも、自分の生まれ育った地でありながら、これまで広島の街に無関心だった私にこの街のよさに目を向けるきっかけを与えてくださった方々との素晴らしい出会いや、その後、結婚して子供が生まれ、何よりも「子供の今と将来」のことを大切に考えて生きるようになってからは、広島の「豊かさ」に大きな魅力や価値を感じるようになりました。

 四季折々の匂い、感触、発見…自然や美しいものに囲まれた環境の中で心が動く様々な体験をさせてあげたい、一生のうちで最も心の成長がめざましいこの時期を大切に豊かな感性を育むことができたら…そう思ったとき、広島は豊かな緑も川のある暮らしもできて子育てに最適な自然環境が整っています。

 「今日は船に乗って宮島に行って鹿とひなたぼっこしてみよう!」、「今日は川辺で秋色とりどりの落ち葉を集めて楽しもう!」、「今日は車窓を眺めながら路面電車でお出かけしてみよう!」…そんな風に子供と豊かに過ごす時間の選択肢が沢山あることはとても恵まれていますし、子連れでも無理なくアクセスできて、コンパクトな暮らしやすい生活空間が整っていることはとてもありがたいことですね。

ーーたしかに、環境面が充実しているのは、小さな子供を育てる親にとってうれしいですよね。

 はい。教育的な観点でもそうですが、小さな命を育む親の気持ちの面でも成育環境はとても大切だと思います。総務省の統計によると、母親が生涯に子供と過ごせる時間は、およそ7年6か月しかないのだそうです。人生のうちたったそれだけしか一緒に過ごすことができない中で、子供にはいつも穏やかな気持ちで接してあげたいですよね。

 でも、子育てと仕事、家事等を両立させる生活は想像以上に多忙で壮絶です。保育園の迎えがあるので、仕事は限られた時間でしっかりと成果を出さなければなりませんし、子供もまだ小さいので手がかかる。オンとオフのスイッチがうまく切り替えられないと、段々と心も疲弊して余裕がなくなり、子供に朗らかに接することができなくなってしまいそうになりますよね。

 そんなとき、広島の街はいつでも穏やかでゆったりとしていて、自分のペースで自分ならではの心地よさを掴むことができて、子供とのオフの時間を心穏やかに過ごせるんですよ。

 広島の街は人もとても温かいので、子供と一緒に出掛けると、通りすがりのおばあさまに「あら、まだ小さいね。大変だけど頑張ってね。」と励ましの声をかけていただいたり、街中でベビーカーを押しているときに段差があって前に進めず困っていたときにさりげなく抱え上げるのを手伝ってくださる方がいたり…私には、広島の街での子育てを通して沢山の人たちの優しさに支えられた心温まる経験が沢山あります。

 そうした小さな喜びと感謝が絶え間なく訪れる日常生活はとても温かくて。母親になり命を育む経験をして改めて、広島の街の豊かさを魅力に感じています。

広島移住メディア「HIROBIRO」で、あなたの知らない広島を

広島には素敵な人や、魅力的なスポットがまだまだ沢山あります。ぜひ一度遊びに来てみてはいかがですか?

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