引っ越し前には二人でアイデアをいっぱい話し合って思いつくままノートに書き込んでいました(笑)。
実際に移住してからは、最初はただ暮らすことに必死でしたが、なるべく地域のイベントなどに出るようにして住民のみなさんと話をしていくと、そのうちに何が可能で何が不可能か、求められているものが何かがわかってきました。
地域の子どもたちへ英語を教えてほしいとの声を受けて塾を始めました。また「トムの写真館」の経営も徐々に安定してきています。
県庁の方や呉市商工会の方に創業サポーターへつないでいただきましたので、協力隊後の取組については、これから具体的に準備していこうと思っています。
「東京にいた頃より忙しい」とトムさん。「地域おこし協力隊の任期後の方向性が見えてきました」と真伊さん。生活の中で大切にしていた「環境」と「健康」、一緒にやらないかと誘われた瀬戸内海の島での地域づくり。「東京からの移住は“good decision”だったと思う。」
宮川トムさんは、イギリス人の父親と日本人の母親(山梨県出身)を持つドキュメンタリーカメラマン・ライター。スコットランドの大学で知り合った、料理ライターの真伊さん(三重県出身)と結婚し、東京から広島の大崎下島・御手洗地区へ移住。二人の活動が地域に溶け込み、人口減少・高齢化・空き家の増加が進んでいた重伝建地区に少しずつ新たな賑わいが生まれています。