HIROBIRO.ひろしま移住ストーリー2021 〜先輩移住者からのメッセージ募集〜 HIROBIRO.ひろしま移住ストーリー2021 〜先輩移住者からのメッセージ募集〜

私達が小さな港町「鞆」に移住した理由

centuryさん
30代前半
会社員(正社員)
兵庫県から移住

202011月に広島県福山市鞆町に夫婦で移住しました。

私は兵庫、妻は愛知出身で縁もゆかりもなかった「鞆」に移住を決めたのは、そこに私たちが考える「豊かな暮らし」があったから。

移住前は東京に住み、共働きで日々仕事に追われる生活をしておりました。仕事は大変ではありましたが、やりがいを感じ、苦ではありませんでした。ただ結婚を機に「このままずっと東京で忙しい生活を送ることが幸せだろうか?」「どんな生活が自分にとって幸せかな?」と自分たちの将来を考え始めます。夫婦2人で話し合い、仕事を辞めて、夢であった世界一周の旅に出ることにしました。

14か月の間、世界各地の観光地や絶景を体感できたことはもちろん印象的でしたが、それ以上に現地の人々と触れ合うことで感じた「優しさ」が記憶に残っています。帰国後はその「優しさ」を逆にお返しするための場を自分たちで設けたいと思うようになりました。

次の新たなキャリアを築くための就職活動時に、広島県福山市鞆町に新しくできる古民家宿泊施設の支配人というポジションで声をかけていただきました。「鞆の浦ってどこ?」という状態でしたが、一度訪れてみると、「瀬戸内の多島美の眺望」や「ゆったりと時が流れているような空気感」に惚れ、すぐに移住を決めました。

現在、移り住んでみて1年弱。実際に住んでみて思うことは、鞆の浦の最大の魅力は「景色」ではなく「人」だと思います。くしゃくしゃの笑顔で「こんにちは」と話しかけてくれる毎日散歩しているおばあちゃん、「これ、食べえ」と美味しいおかずをおすそ分けしてくれる近所のおじちゃん。鞆は都会と比べて人との距離がすごく近いんです。田舎なので不便と感じることはたくさんありますが、不便だからこそお互い助け合って、人とのつながりを生んでいます。そんな私たちの「豊かな暮らし」を日々楽しみながら送っています。

外から来る人には観光地としての「鞆の浦」だけではなく、港町としての人々暮らしが息づいている「鞆」を感じて欲しいです。一人でも多くの人に鞆の魅力を感じてもらうために、私たちが日々お手伝いしております。

受賞作品