HIROBIRO.ひろしま移住ストーリー2021 〜先輩移住者からのメッセージ募集〜 HIROBIRO.ひろしま移住ストーリー2021 〜先輩移住者からのメッセージ募集〜

やっぱり広島が好き。コロナ禍があったから実現した2回目の広島移住

IYOさん
東京都から移住
会社員(正社員)
30代後半

2021年4月、4年ぶりに広島に帰ってきました。

 

市電が走る音、カープのユニフォームを着て歩く人々、18時になると流れる花車のメロディ…懐かしくて心地いい日常の中でまた生活することができて、とてもうれしく思っています。

私は広島出身ではないのですが、学生時代からよく遊びに来ていた広島が大好きで、広島の会社で働き始めて10年ほど中区に住んでいました。

30代になり、20代よりキャリアも増えて仕事が楽しくなってきた頃、東京の会社から転職のお誘いがありました。広島愛が強すぎて「広島に永住権が欲しい!」なんてよくわからない発言をするほど広島のことが好きだったのですが、もっとキャリアを積みたい、そして新しいことに挑戦したいと思い、2017年に広島を離れる決意をしました。

東京での生活は毎日新鮮で刺激的で、「東京なんて人が住むところじゃない」なんてことは全然なくて。使い慣れた広島弁を思う存分使えないのはちょっとしたストレスでしたが、広島ではできなかった仕事に挑戦し、会社や周りにそれなりに広島出身の人もいて、仕事もプライベート充実していました。それでもやっぱり広島が大好きで12ヶ月に1回は広島に帰っていて、住んでいるときには泊まることがなかった街中のいろいろなホテルに泊まるのも楽しみのひとつでした。

東京からだと旅先の選択肢はいくらでもあるのに、休みができるとつい広島に帰って来てしまう。「東京に引っ越したんじゃないん?今どこに住んどるん?」と、友人にはよく聞かれたものです。もっと働いてもっと稼いで、いつか東京と広島の両方に家を借りよう!そんな目標が仕事のモチベーションにもなっていました。

 

2020年4月、東京では新型コロナウイルス感染症による1度目の緊急事態宣言が発令され、私が働いている会社ではこのときから完全リモートワーク(在宅勤務)になりました。通勤のストレスがなくなり毎日自宅で仕事をしていたのですが、都内の狭い1Kの家は仕事をするのに適した環境とは言えず…ふと、「これって別に東京にいなくても仕事ができるのでは?」と思うように。

とはいえ、会社は東京、広島に支店があるわけではないので、いくらリモートワークとは言っても引っ越しは難しいのでは?と思っていたところ、広島県の企業誘致の助成制度を知りました。始めのうちは広島に支店を作ってそこに転勤しようと策略していたのです。結局支店はできませんでしたが、会社の理解を得ることができ、広島に移住(Uターン)することができました。広島県庁と広島市役所の企業誘致担当の方とお話をする機会があったのですが、広島でアツく仕事をしている女性の姿を見て心を打たれたのも、広島へのUターンの決め手の1つでした。

 

私の場合は、仕事(会社)は東京のまま広島でリモートワークをしているので、ちょっと特殊な移住の仕方かもしれません。同じ会社に広島出身の人がいるのですが、その人も夏に広島にUターンし、広島から仕事をしています。

会社の理解や協力がないとできない働き方なので、そういう企業が日本全国に増えると、住むことに関しての選択肢がとても広がって地方移住のハードルも下がるのになと日々思っています。(余談ですが、上司に「広島に移住したい!税金を広島に納めたい!」と言ったら「ふるさと納税すればいいじゃん」と論破されました。笑)

 

冒頭にもちょっと書きましたが、昔から18時に流れる花車のメロディが大好きなんです。花車がとてもよく聞こえる家に住んでいるので18時になると毎日幸せな気分になります。お酒の時間がやってきた!とうれしくなります。

料理とお酒が美味しいのも広島の魅力。球場で飲むビールも最高!

 

広島のいいところを書き始めると止まらなくなりそうです。そしていいところはきっと他の方がたくさん書いてくれると思うので…

広島のちょっと残念なところは、空港が遠いところですね。あとは、広島弁は怖く感じることが多いようなので、言葉遣いには気を付けています。(けどやっぱり広島弁が話しやすい!)

 

山も海も近く、ほどよく都会な広島は本当に住みやすいです。最近は、宮島ひとり旅がマイブームです。宮島を散歩して、温泉につかって、美味しいものを飲みながらお酒を飲む時間は格別です。まだまだ知らない広島の魅力がたくさんありそうなので、これからの生活もとても楽しみです!!!

受賞作品